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Plan9の新しいバージョンが出たということですが、このバージョンからついにオープンソースになったとのことです。Plan9までねぇ…。
ところで「Plan9ってなに?」という向きもあるかもしれませんが、その辺はほっといて…では意味がないので(笑)私の知っている限りの事を書いておきますと、AT&TにBell研究所というUNIXを最初に開発した部署があったのですが、そこでは表に出た最後のUNIXとなったVersion 7以後、Version 8を経てその次のOSを模索していたようです。その過程から出てきたプロジェクトがPlan9で、特徴としてはネットワークに対する柔軟性とシステムイメージの普遍性がUNIXに比べて非常に高いことが上げられると思います。
UNIXの後継OSと言いますと、CMUのMachが非常に有名かと思いますが(NeXTSTEPやMacOS Xの基礎をなしていることはよく知られているでしょう)、それとはまた別のこだわりの道を歩んだ格好になっているような気がします。乱暴な言い方をすると、プロセスの汎用性と分散化を極限まで推し進めたMachと、名前空間の普遍性と拡大にこだわりつづけたPlan9という感じかな。
Plan9の開発者の中にはKen Thompson, Dennis Ritchie, Rob Pike…というそうそうたるメンバがそろっていまして、この辺の伝説の人物の書いた(新しい)コードを見るというだけでも価値があるかもしれませんね。
Plan9に関する(日本語の)詳しい情報は、この参照記事を書かれている愛知大学の有澤さんのPlan9や、大阪府立大学の岡本さんのPlan9についてなどのページが役に立つと思いますので、「試してみようかな」と思われた方はぜひどうぞ。
う〜ん、流行に乗り遅れている人がいる…じゃなくって(笑)、もう…大学人なら(教官ならもとより、学生だって)少しは自分で調査して物事の真偽を確かめるくらいのことすればいいのになぁ。
というわけで、RH- ABの血液が必要というチェーンメールがいまだにあちこちを徘徊しているようです。
皆さんも「この手のものが来たら、絶対に回さない」、「きちんと真偽を確認する癖をつける」、「できることならば相手方をきちんと説得する」くらいのことは気にかけるようにしましょうね。
今月に入ってQueenの調子がいいようで、一安心(苦笑)。
ずいぶん前に連続して発見したのですが、またまたテープをマウントしようとしている人がいたようです(笑)。本題のテープデバイス名に関しても、扱いの勘違いに関しても返答がついているようなのでこれに関しては問題なさそうなんですが、面白いことに発見した3件ともがLinuxのニュースグループなんですね。
ディスクとテープを統一して扱ってしまうようなシステムイメージを植え付けるなにかがLinuxにはあるのか、それともディスク取り扱いのハードルとテープの扱いのハードルに非常な差があるのか…。
あんまし関係ないかもしれないけど、Plan9とかの新しいOSではこの辺のデバイスの取り扱いを統一的にするとかの試みは行われているのでしょうかね? 研究テーマとしてはあんまり面白くなさそうだから、ちゃっちゃと片付けて終わり? それともそんな低レベルな事は知ったこっちゃない?(笑) デバイスの物理的な特性を越えて、統一したイメージで扱えるような方法論が出るとそれはそれで画期的なような気がするのだけれど…さて、どこかでやっているのかいないのか。