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「X Window Systemのルートウィンドウ上にカレンダーを表示するソフト・あるいは方法はないでしょうか」という質問が来ました。Windowsにはこういうことをする専用のツールがあるみたいですね。Macintoshはどうだったかな?
この質問を見た時に、すぐ「カレンダーはcalとかで作れるから、なんらかのレンダリングエンジン経由でビットマップにして、それを(xsetrootで)ルートウィンドウとして表示させればいいんじゃない?」と思いました。おそらくシェルスクリプトだけでなんとかなるでしょうし、こんなに簡単でエレガントな方法はないと思います。で、同じような方法を提案された方がいらっしゃったのですが、この方はそれを「美しくない」と一蹴してしまいました。とても意外です。
で、どうやらこの人はルートウィンドウにカレンダーを表示する「だけ」の単能アプリケーションを書き始めてしまったようです。なんでこういう無駄なことをするかな(苦笑)。カレンダーを表示するということ以外なんの役にも立たないし、そこから先に広がる展望が全くないというのに。
これが文化の違いというものなんでしょうか? forkとpipeで青春時代(笑)を生きてきたものにとって、ツールとしてのソフトウェアに意義を見出せない人というのは不幸だと思うぞ(爆)。世の中の「フリーウェア」や「シェアウェア」を名乗るものにこの手のつまらないアプリケーションが多い理由がわかったような気がします。
どうも世の中には「下位互換」という謎の言葉が広まっているらしい(笑)。
以前、別の所でも話題になって「なんでだろうね」という疑問だけを残して今に至っているんですが、Sony Computer Entertainment Inc. (以下SCEI)はPlayStation (以下PS)とPlayStation2 (以下PS2)の互換関係に対して、執拗に「下位互換性」という言葉に固執しています。PS2の入力デバイスコントローラとしてPSのメインプロセッサと同等のチップを採用すると報道された時も「下位互換」と大書していたのですが、今回、PS2発売に際しても「下位互換性を実現」と表記しています。
一連の記事中では「Upper compatibleの反対語なら白黒テレビに対するカラーテレビのようなことを実現してくれるべきだ」(すなわち“PS2用のメディア[カラー放送の番組]が、PS[白黒受像機]でも使えなければならない”ということ)とか、「Backword compatibility (後方互換性)と言いたかったのではないか」(なぜSCEIが独自の言葉を使いたがるのかはわかりません/笑)という意見ばかりですが、私も全く同様の意見です。
Emotion Engineのようなハイエンドチップが作れるような会社なのに、なぜ世の中で一般的に用いられている技術用語と異なる(しかも「上位互換」、「下位互換」、「後方互換」のどれも一般によく通じるわけでもない)用語を用いようとするんでしょうかね? SCEIは。